活動報告

声明

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2012年2月23日

2012年度内の「高校無償化」適用を求め、愛知朝鮮学園とともに、愛知県庁で共同記者会見を開き、「朝鮮高校無償化ネット愛知」として、下記の声明を発表しました。

声明

2011年8月29日に菅直人前首相が退任直前に,一昨年11月の南北朝鮮の軍事衝突事件の勃発以来停止していた朝鮮高校に対する無償化適用に向けての審査再開の指示を文科大臣に対して出しました。それから6ヶ月もの期間が経過しようとしていますが,朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の政治情勢を理由にして,未だ結論を出しておりません。今年の高校3年生の卒業式も目前に迫っております。昨年に引き続き,朝鮮高校生は日本政府からの露骨な差別を受けたまま,卒業を迎えなければならないのでしょうか。

そもそも,「子どもの学びを政治や外交と切り分けて社会全体で支える」という高校無償化の趣旨に鑑みますと,2010年4月の「高校無償化」開始時点において朝鮮高校の生徒のみを排除したこと自体が不当なことであります。その理由には,拉致問題等,朝鮮との外交・政治上の問題が挙げられました。しかし,「外国人学校の指定については、外交上の配慮などにより判断すべきものではなく、教育上の観点から客観的に判断すべき」という政府見解にありますように,高校無償化制度と国家間の政治・外交とは何の関係もないはずです。

朝鮮高校の生徒たちは、公私立学校及び他の外国人学校の生徒たちと、何ら変わりなく勉学,部活,その他,様々な学校行事に打ち込んでいます。日本で生まれ,日本で育った朝鮮高校生徒たちには、政治・外交に対して何らの責任がないことは明白な事実です。それにもかかわらず、政府が、朝鮮と日本との政治・外交上の関係を問題にして、朝鮮高校生徒たちのみを無償化から排除し続けていることは、日本国憲法、国際人権規約、人種差別撤廃条約、子どもの権利条約で禁止された民族差別にほかなりません。
朝鮮高校の生徒たちは,このような日本政府による不当な差別を真正面から問うために,提訴を覚悟し,現在、準備も進めています。しかし,朝鮮高校の生徒たちも他の高校に通う生徒たち同様,当たり前に学校に通い,高校生としての普通の日常を送りたいという希望をもっております。

したがって,去る8月29日の審査再開のニュースは,生徒やその他朝鮮高校関係者にとっては大きな大きな朗報でありました。そして,一日でも早く,他の私立高校生たちと同じように就学支援金を受給できる日が来ることを,心から待ち望んできたのです。
さらには,朝鮮高校が放置されている間に,同じ各種学校であるホライゾンインターナショナルスクールジャパン(横浜市)は学校開設の前日に,コリア国際学園(茨木市)は各種学校認可された8ヶ月後に,それぞれ無償化されております。再度くりかえしますが文科省が出した無償化条件は「高校の課程に類する」カリキュラムがあることであったはずです。朝鮮高校のカリキュラムのどこに適用を妨げるものがあるのでしょうか?

日本政府は,朝鮮高校生徒たちの心をこれ以上傷つけることなく,今年の高3生の卒業までには、昨年度分にまで遡り、高校無償化適用の決定を下すことを切に望みます。

2012年2月23日
朝鮮高校にも差別なく無償化適用を求めるネットワーク愛知