活動報告

第2回口頭弁論期日のご報告

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7月18日は、無償化裁判の第2回口頭弁論。

今回も傍聴希望者が名古屋地裁大法廷の席数を超え、抽選となりました。

抽選漏れの方のためのミニ学習会班は、一足先に報告会場へ向かい、残った事務局で傍聴です。

今回は、被告国の準備書面の陳述、原告の親権者(お母さん)の意見陳述、弁護団から原告側準備書面の要旨陳述がありました。
1回、2回と傍聴しましたが、口頭弁論の本来の意味が分かったような気がします。書面で提出したら、その文面は、読む側次第で感じ方が変わりますが、『弁論』は違う、弁論する側次第で感じ方が変わるんですよね。裁判では、このプロセスが本当に重要なんだと感じました。法廷という場で、傍聴者、そして裁判官に『理解』をさせる重要なアプローチ、それを見事に今回、原告のお母さんはこなされました。
ひたむきに、真っ直ぐな想い…ただ、『チョソンサラム(朝鮮人)』に育ってくれたらいいなぁ、と送ったウリハッキョ。
ハッキョは、勉強を教えてくれるだけの場所ではなく、チョソンサラムがごくごく普通に通って、朝鮮の文化や大切にしている風習を学べる場所であり、その間に築き上げられたソンセンニム(先生)との信頼関係、子どもの夢。
最後に、ひとつひとつ大切な想いを持って、守り積み上げて来たウリハッキョは、これから、少しずつまた進化していく事でしょう、そこには外部の力は必要ない、大人のケンカに子ども達を巻き込むのはもうやめませんか、政治的な道具に子ども達を使うのはやめませんか…

法廷からは、してはならない拍手が自然に鳴り響きました。裁判官の胸にどう響いたのか。

次に弁護団の準備書面の陳述。

論点は、『歴史』。植民地支配からの解放、そして、朝鮮分断と朝鮮戦争、居住国日本が韓国とのみ国交を樹立して、在日の間に政治差別を持ち込んだこと。
冷戦構図と政治に巻き込まれ、差別と同化政策を強いられたら民族教育。
根本は、植民地時代に奪われた言葉、文化、アイデンティティを取り戻すこと。
どこかの誰かが言っている『取り戻そう、』とは、次元が違う!
被害者は、いつも子ども達。

植民地支配から、現状回復する責任を果たすはずの政府にとって、チョソンサラムの尊厳を『取り戻す』場であるウリハッキョを少なくとも妨害はせず、本来は、支援することが責務であるはず。
この歴史的視点、子どもたちの学習権こそが無償化問題のあるべき視点。なのに拉致事件や、「北朝鮮・朝鮮総連との関係」が歪曲されて取り上げられている。この視点の修正のために準備された弁護団の説明でした。

その後アイリス愛知での報告集会では、5月に出された国連社会権規約委員会の無償化排除は差別という勧告について、活発な質問が出されました。国際人権水準を無視して、「法的拘束力はない」とうそぶく政府の対応に、日本はこのままではアジアの孤児になってしまうと心配の声が上がり、裁判を通じて子どもたちの権利救済がなされることの重要性が確認されました。

次回裁判は9月24日午後2時です。たくさんの方の傍聴をお願いします。